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Specialized Ruby: 乗る女性たちに負けない競争力

Specialized Bicycle Components, Inc. (サイクリストの間での通称は単に「Specialized (スペシャライズド)」) は、競技用およびレクリエーション用自転車で知られています。1980 年代初頭、同社は初の大量生産のマウンテン バイクを市場に送り出しました。今日では、クロスカントリー、トレイル、固定ギア、ロードの多数のモデルを提供しており、そのすべてが PTC Creo で設計されています。

Specialized 社のカタログには、特に女性向け、それもパフォーマンスを真剣に考える女性向けに設計されたモデルが含まれています。女性用バイクは、チューブが細くて全体重量が軽量 (強度はそのまま) で、サスペンションが特別に調整されています。同社の Web サイトには、「当社の製品は、私たち女性、そして私たちが毎日出会う女性たちのために 100 % 考えられ、作られています」とあります。

それはどのような女性たちでしょうか。従業員とスポンサーのライダーたちです。その両方の場合もあります。たとえば、リタ・ボレリ氏は、全国でランキングされている耐久マウンテン バイク レーサーです。

競技ライダーとしては、レースでサドルに 24 時間またがっていることもある彼女は、"長時間乗るための" 自転車の乗り心地と耐久性の大切さを身をもって知っています。Specialized 社の女性パフォーマンス ライン マネージャとして、実際の経験をエンジニアリングの現場に持ち込むことで、新しいコンセプトやイノベーションの取り込みと評価に一役買っています。

自転車のモデリング

使命

Specialized 社のスタッフの大半は、ボレリのようにサイクリングとそのテクノロジの進歩に情熱を傾けている男女です。「私たちはバイクを愛しています。乗ること、作ること、ほかの人々に届けること、すべて」と同社の Web サイトに書かれています。

「私たちはみな最高の自転車に乗りたいので、最高の自転車を作りたいのです」


創造性

2013 年は Specialized 社の女性用ラインが登場して 10 年を記念する、同社にとってマイルストーンとなる年です。女性のための設計と女性からの学習がともに 10 年になります。

「当社のハイエンド バイクに見られるアイデアやテーマの多くは、女性用ラインから生まれたものです」とクリエイティブ ディレクターのロバート・エッガー (Robert Egger) 氏は話します。「それは、新しいアイデアを試すことに関して、女性の方が柔軟な傾向があるからです」

自転車のフレーム

2013 Specialized Ruby は、そのすばらしい一例です。最初から新たに開発されたこの新しい女性用耐久ロード バイクは、フレームからフォークに至るまで、ライダーが長距離を安心して快適に走り切ることができるよう手助けするためのアイデアが満載です。

マウンテン バイク担当エンジニアリング マネージャで PTC Creo のパワー ユーザーであるロブ・ジャンクラ (Robb Jankura) 氏は、Specialized 社が優れたアイデアを市場に届けるために、この設計ソフトウェアが助けとなったと述べています。「PTC Creo を使用すると、これまで以上に多くの構想を検討して、パフォーマンスと快適さに与える影響が最も大きいものを選ぶことができます」

ジャンクラ氏と PTC Creo は、2013 Ruby の COBL GOBL-R シート ポストとカーボン リーフ スプリングの立役者です。

「これらの新しいコンポーネントの構築、テスト、最適化をすべて PTC Creo 内で行ったことで、従来の物理的なプロトタイプ技術と比べて、数週間から数カ月節約できました」その結果、どんなに荒れた路面でも快適な乗り心地が得られるシート ポストが完成しました。


生産性

Ruby に組み込まれたイノベーションは、シートの改善だけではありません。実際、フォークとフレームにも、設計上の重要な新しい機能が盛り込まれています。

Ruby のカーボン フレームには、FACT トリプル モノコック構造が使用されています。これによって、フレームのストレスが低減され、優れた弾性コンプライアンスが実現しています。この革新的な設計により、ストレスの大きい箇所から接合ジョイントを離してジョイント部分を最小化し、フレームを軽量化することができました。

また、バイクのカーボン フォームの新しい一体型設計により、スムーズな走行を維持しながら、さらなる軽量化と剛性の強化を図ることができました。

「PTC Creo を使用すると、フレームの実際の状態を簡単にシミュレートして、重量と剛性のバランスを調整しながら、最適なパフォーマンスと乗り心地を得ることができるため、確信を持ってこれらのすべての機能を試して盛り込むことができました」とジャンクラ氏は言います。


チームワーク

優れた全体設計を開発するうえで、ほかのサプライヤやブランドとの継続的なコラボレーションが重要な役割を果たします。「サプライヤと緊密に連携し、設計やデータを自由に共有して、お客様にとって最適な結果を実現しています」とジャンクラ氏。

車輪のついた自転車

PTC Creo を使用すると、シマノ、Fulcrum Racing、SRAM などのサプライヤからのデータを簡単に利用して、他社のコンポーネントを自社のバイクに組み込むことができます。エンジニアは、ソースに関係なく設計の修正と最適化を柔軟に行うことができます。

「ファイル タイプやサプライヤ コンポーネントのフォーマットを気にする必要がないため、かつてないスピードで自転車全体を開発できます。それも、最適な品質のものを」とジャンクラ氏は話します。


成果

2013 Specialized Ruby は、その乗り心地、ハンドリング、スタイリングの良さで高い評価を得ています。設計チームは、すばらしいレビューに加えて、次のことを実現できました。

  • 物理的なプロトタイプとテストによる従来の方法より 20 ~ 30% 速い記録的なスピードで、バイクを設計し発売することができました。
  • バイクの重量と剛性を最適化し、最高のパフォーマンスを維持しながら、同クラスで最軽量の製品を実現できました。新しいカーボン フレーム設計により、ねじれ剛性が前の世代より 34% 向上し、全体の重量も 75 グラム (8.9%) 軽量化されました。
  • COBL GOBL-R シート ポスト、FACT トリプル モノコック フレーム、Zertz 粘弾性ダンパーなどの新しいイノベーションを提供することができました。そのすべてが男女向けのさまざまなモデルに導入されています。
  • 新しい緩衝設計により、長距離走行に理想的な最高レベルの乗り心地を実現しました。
  • サプライヤとサプライヤ設計を開発プロセスの早い段階から取り込むことで、バイク全体のパフォーマンスと乗り心地の最適化と調整を行いやすくなりました。

走行中の自転車

エッガー氏はこう話しています。「毎年のモデルに導入できるイノベーションのペースと量に、設計チームと PTC Creo の直接的な成果が現れています」

ライダーであるリタ・ボレリ氏にとって、これ以上嬉しいことはありません。結果こそが、耐久ライダーが求めているものだと言います。「Specialized の最新モデルは、パフォーマンス、顕著な快適さ、抜群のデザイン性を提供します」

Specialized 社とそのバイク、リタ・ボレリ氏、すばらしい製品が PTC Creo によってどのように誕生したかについて、詳細をご覧ください。


PTC Creo で突き進む。

自転車のモデリング

製品チームにとっては、アイデアこそが最も重要な資産となります。製品と企業を差別化する力となります。そうしたアイデアを取り込んで、そこに命を吹き込む。ここで活躍するのが PTC Creo です。世界で最もスケーラブルで使いやすい設計スイートである PTC Creo を使用すると、設計プロセスのあらゆる手順において、創造性、生産性、チームワーク、効率が一段と高まります。