KTM

世界チャンピオン KTM 社の "Ready to Race" (いつでもレースに参加できる) 精神

ライアン・ダンジー (Ryan Dungey)ケン・ロクスン (Ken Roczen)、シリル・デプレ (Cyril Despres)、トニー・カイローリ (Tony Cairoli)ジェフリー・ハーリングス (Jeffrey Herlings)

彼らの名前に聞き覚えがない方は、あの素晴らしい国際バイク レースを見逃されたに違いありません。米国、ドイツ、フランス、イタリア、オランダと、国はそれぞれ異なるものの、彼らチャンピオンと各チームは、暑い太陽の照りつける過酷なダカール ラリーでの 12 回の優勝を含め、223 以上の世界大会で勝利を収めてきました。

そして、優勝した大会で彼らが乗ったバイクは、PTC の顧客である KTM 社製でした。

使命

オーストリアに拠点を置く KTM 社は、モータースポーツ用車両の業界をリードする製造メーカーです。同社はスポーツ志向のバイクを重視しており、"Ready to Race" (いつでもレースに参加できる) というその精神が実践されています。つまり、KTM 社の使命は、厳格な性能基準に基づくバイクを製造することです。

「弊社では、毎週、レースのたびに、継続的に革新を進めています」と語るのは、KTM の研究開発部門トップであるフィリップ・ハプスブルク (Philipp Habsburg) 氏です。「さらに、レース用バイクでうまく機能した革新技術は、スーパーバイクや子供用のモトクロス製品ラインなど、プロダクション バイクにもすぐに取り入れています。弊社が作り上げるものはすべて、優れた製品品質と、それを支えるエンジニアリング技術に基づいています」

ほかの多くの製造メーカーと異なり、KTM 社では、エンジン、シャーシ、ホイールなど、すべてを社内で設計しています。ハプスブルク氏によれば、このように製造を管理することで、バイクの全部品を最適化し、パフォーマンスを最大限に高めることができるそうです。


創造性

バイク モデル

同社の設計者であるオラフ・シガー (Olaf Seger) 氏によれば、KTM 社の革新的なバイクはずっと高い回転速度を保つことができるそうです。「弊社が販売するすべてのモデルに、販売時点で最高のエンジニアリング技術が採用されているのです。しかし、それがゴールだと考えたことはありません。チームは常に、次の改良点について頭の中で構想を練り続けているのです」

PTC Creo なら、それは簡単です。「手軽に設計を行い、簡単に修正できます」とシガー氏。「PTC Creo で、完璧なバイクのあらゆる側面を設計、シミュレート、最適化、修正することができます。しかも、ほんの数時間しかかからないのです。以前は、数週間、数カ月もかかっていたというのに」

2013 KTM 690 Duke を例に挙げてみましょう。このバイクは、シングルシリンダーのプロダクション バイクで最新のシリーズです。その高精度のシャーシには高性能なコンポーネントが豊富に使われており、690 Duke に乗るたびに忘れられない走りができます。

このモデルで加えられたエンジニアリングの改良点の中でも特筆すべきは、振動を効率的になくす新開発のカウンターバランス システムで、これによりスムーズで高パフォーマンスな走りが可能になります。


生産性

バイクのモデリング

KTM 社は、製品ラインの拡大に応じて、エンジニアリング チームも拡大しています。現在、同社には 250 名以上の設計者とエンジニアが勤務しています。

これは KTM 社にとって喜ばしいことです。特に、同社では PTC Creo を採用しており、ほかの製品開発者が直面している問題の多くに直面せずに済んでいることを考えると。「PTC Creo のフレキシブル モデリング アプローチにより、全員が既存の設計を取り込み、修正を加えて、パフォーマンスを向上させることができます」と、オラフ・シガー氏は言います。「元の設計者がいなくても、別の設計者が既存の部品を利用することができるのです」


効率性

バイクの急成長

エンジニアリング面で成功を収めている KTM 社の秘訣の 1 つは、設計テクノロジへのアプローチです。同社は、エンジンとシャーシの設計両方を 1 つの CAD システムに標準化しました。ハプスブルク氏によれば、3D モデル全体を 1 つの形式に統一することで、チームが連携して製造を最適化できるそうです。

「たとえば、エンジンを開発するチームは、最大限の出力、最大限の吸気量、大きな排気量を求めます」と同氏。「一方で、シャーシ設計チームは最小限の空気抵抗を求めるので、小型の滑らかなサーフェスを必要とします。同じ設計ソフトウェアを使用すれば、2 つのチームがより効率的に連携し、総合的なベスト ソリューションを見つけることができます」

KTM 690 Duke には、さまざまなソリューションがフル活用されています - 最高のパフォーマンス、最小限の内部摩擦、優れた燃費 (61mpg、26Km/l)、67 馬力、そして 51 lbs/ft のトルク。また、このバイクは軽量で、わずか 329.6 ポンド (149.5kg) しかありません。これはライダーにとって、軽快なハンドリングとパンチのきいたパフォーマンスを意味します。


チームワーク

KTM 社のバイク

KTM 社のチームは、設計とシミュレーション以外でも、製品開発プロセス全体でほかの PTC 製品をいくつか利用しており、これによってチームワーク、コンカレント設計、設計の共有を促進しています。PTC Windchill は、設計およびエンジニアリング全体のプロセス、コンカレント設計、ワークフローを管理します。製造、マーケティング、品質保証などの CAD を使用しない部門のユーザーも、PTC Creo のビジュアリゼーション機能を使用すれば、モデルや図面を簡単に表示できます。

「PTC の製品のおかげで、主要なチーム メンバー全員が確実に最新の設計を利用できるのです」とハプスブルク氏は語ります。

新型 KTM 690 Duke はすぐに好調な売れ行きを示し、最も楽観的な KTM 社の予測も上回る売上を記録しました。その特長は...

  • 最初の構想から製造開始までわずか 22 カ月という、記録的な開発期間。前世代に比べ、市場投入期間が 15% 短縮。
  • 同クラスで最軽量の重量ながら、最もパワフルなエンジン。
  • 同クラスで最高の燃費。前世代に比べ、燃費が 10% 向上。
  • 一新されたカウンターバランス、シート、フレーム設計により向上した快適性。

「KTM の設計とエンジニアリングは、PTC とその製品のおかげで進化しました」とハプスブルク氏。「PTC のテクノロジは弊社のニーズに応じて適切に拡張できるため、今年のモデル レンジだけでも市場投入までの期間を 15 % 短縮できます」

KTMKTM のチャンピオン、PTC Creo の詳細については、それぞれのリンクでご確認ください。


PTC Creo で突き進む。

KTM チーム

製品チームにとっては、アイデアこそが最も重要な資産となります。PTC Creo の役割は、そうしたアイデアを実際の製品の形に変え、企業としての差別化を図ることです。世界トップクラスの拡張性と使いやすさを誇る設計ソフトウェアとして、PTC Creo は設計プロセスのあらゆる側面を最適化できます。創造性から生産性、チームワーク、効率性まで、あらゆる面を最適化できます。