CAD Software Blog


設計媒体としての 3D の使用

In the Press

 

「誰かが 3D モデルを作成し始めるころには、すべての主要な設計上の意思決定がすでに下されています」

この発言がなされたときのことをはっきりと覚えています。2 年ほど前のライブのオンライン セミナーで、さまざまなソフトウェア プロバイダによる討論が行われたときのことです。興味深いことに、この発言をしたのは、その討論に参加したソフトウェア プロバイダの製品管理担当バイス プレジデントでした。

明らかに、これは最新の CAD アプリケーションを強く支持する発言ではありません。むしろ、このクラスのソフトウェアに関して、やらなければならないことがまだたくさんあるという発言 でした。現実に 3D を設計の媒体として利用することはできないという事実を強調するものでした。

[one_third]

PTC からのお勧め

PTC Creo の新機能
プレゼンテーションとデモ

無料の PTC Creo チュートリアル
700 以上のオンライン チュートリアル

PTC Creo イベントに参加する
ライブ Web キャスト

[/one_third]しかし、今回の投稿では、この点を再び取り上げたいと思います。これが真実のように聞こえるのはなぜでしょうか。それは今でも当てはまるのでしょうか。これは、活発な論争を巻き起こすことになるに違いありません。さあ、議論に参加してください。

CAD が設計の手助けとならなかった理由
まず、フィーチャーベースのパラメトリック CAD が最初に導入されたとき、それは理想的な設計ツールでした。少なくとも、誰もがそう思っていました。設計者やエンジニアは、さまざまなパラメータを使用し て、どのような設計でも変形させて別の設計を作成することができました。限りない可能性があるように思えました。

当時広く採用されていたブール演算ベースの CAD アプリケーションと比較して、フィーチャーベースのパラメトリック CAD の方が設計に適しているのは間違いありませんでした。こちらの方が数段上であり、実際に設計を変えることができました。それは本当です。しかし、すぐに実 態が明らかになりました。

数多くのフィーチャーから成るモデルは、非常に複雑な相互依存性を抱えています。1 つの調整を誤っただけでモデルに問題が生じ、CAD の専門知識を持たないユーザーには複雑すぎて理解できなくなってしまいます。困ったことに、フィーチャーベースのモデルを注意深く綿密に少しずつ構築する 方法をきちんと理解していなければ、設計を使える状態にもっていくのはほぼ不可能でした。そうした状況に変化が生じたのはこの 5 年のことです。

設計で使えるようになった 3D
約 5 年前、業界全体が混乱状態に陥りました。幸い、それはよい種類の混乱でした。ダイレクト モデリングへの動きを誰が引き起こしたかについては議論の余地がありますが、現在、ダイレクト モデリング アプローチによって CAD の使われ方が劇的に変化したことについては、誰もが同意するでしょう。

設計上の意思決定に関しては、ダイレクト モデリング アプローチにより、フィーチャーベースのパラメトリック CAD では不可能だった反復や検討が可能になりました。ジオメトリを選択して、押し、引き、ドラッグするだけでよいのです。設計変更に関する制限は、フィー チャーの相互関係による拘束ではなく、ジオメトリの計算が可能かどうかという問題になりました。それは歓迎すべきことです。つまり、CAD を紛れもない設計ツールとして使用できるようになったのです。それは以前は不可能だったことです。ついに 3D を設計媒体として利用できるのです。

ただし、この数十年の技術の変化を経る中で、重要なのはテクノロジだけではない場合があることを私たちは学んできたことと思います。私たちには日常 業務があります。プロセスがあります。テクノロジによって何かが可能になるというだけで、それが容易に採用可能であることにはなりません。

よくわからないという方のために補足すると、多くの企業は、CAD を設計ツールではなく文書化ツールとして使用し続けているという事実があります。業界の一部の人々はそのことを残念に思うかもしれませんが、企業はこれを チャンスと見なすべきであると私は思います。CAD でダイレクト モデリング手法を使用して設計を反復し検討することで、より良い製品を開発する現実的な可能性が生まれます。多くの企業がこのテクノロジを利用していない という事実は、競合他社の同組織より優れた業績を上げるチャンスを意味します。

ここだけの話、これは競争力となり得ます。

まとめと質問
本当です。5 年以上前は、CAD アプリケーションは設計ツールではなく単なる文書化ツールでした。しかし、ダイレクト モデリング手法の統合により、今では、より多くの検討とイテレーションを行えるツールとして CAD を本当の意味で利用できるようになりました。このことは、最終的に製品の向上をもたらします。多くの企業はこの変化に追いついておらず、依然として CAD を文書化ツールとして使用しています。企業は、ぜひこのチャンスを活かして競争優位性を獲得すべきです。

さあ、以上が私の考えです。お役に立つ内容だったでしょうか。皆さんはどのようにお考えですか。皆さんのうちどのくらいの方々がこれまでに設計のための CAD の利用方法を変えたか、ぜひお聞かせください。率直なご意見をお待ちしております。

お読みいただきありがとうございました。次の投稿もお楽しみに。

このブログ投稿は、PTC によるホスティングをライセンスされたものです。この投稿のコンセプト、アイデア、および見解は、Lifecycle Insights の業界アナリストのチャド・ジャクソン (Chad Jackson) 氏による独自のものです。

 

 

コメントを書きます

あなたの考えを共有しよう